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子育て、親育て、じじばば育て [育児・育自・教育]

午前中、桔梗が参加しているボランティアグループ「ワン&オンリー石川いのちの会」の集まりがありました。

3月末に東京で勉強会があり、それに参加したHさんとM先生(教育相談員)の報告をお聞きしたのですが、とても内容の濃いお話ばかりでした。

勉強会は毎年3月末に東京で開催されるのですが、なかなかそのためだけに東京まで出かけられず、報告を聞きながら、参加したかったなぁ・・・と思いました。

教育相談員のM先生は、普段から不登校や自傷行為の子供達と関わりを持っていらっしゃるので、臨床というか、現場というか、そういう切実な問題を伺えて、子供達の置かれている現実を知ることが出来て、いつも深く考えさせられます。

M先生は「勉強会で講演された賀久はつ先生の『早寝早起き朝ご飯』の話がとても良かった。『早寝早起き朝ご飯』を実践するだけで、どれだけ子育てが楽になるかという話は、ああ、なるほど、とストンと腑に落ちる話だった」と言われ、「早起きをして、ゆっくり家族で朝ご飯を食べ、いろんな話をして、そういう時間が大切なんですよね」と穏やかに語られました。

私は、

ああ、そうなんだ。やっぱり、そうなんだ。

と思いながら聞いていました。

M先生のお話の後、「私は5年間読み聞かせのボランティアをしていて、年に2回ほど先生方とボランティアの会合があったんですけど、その時に先生が『朝読みのあった日は、子供達が1日中穏やかに過ごせるんです。朝、ゆっくり出来る時間があるのは、いいことだなぁと思います』と言われたことを思い出しました。やっぱり朝、ゆっくり過ごすのは大切なことなんですね。それと、私、朝は娘達にガミガミ言わないように気をつけてます。出掛ける前から気持ちが荒んだりしないように、母親は家庭の太陽にならなくちゃ、って思って接してます」と言うと、

M先生がにこにこ笑って、「そうなんです。親がイライラを子どもにぶつけるから、子どももイライラして学校に来るんです。そういう家庭が多いんですよ。私も子育てをしてきて、今更なんですが、冷や汗をかく話なんですけど・・・」

私とM先生のやりとりを聞いていたNさんが、「私の母が今年老人会の世話役をすることになって、私も名簿作りとかを手伝っているんですけど、うちの町会は30年ほど前に出来た住宅地で、130世帯ほどあって、でも若い世代は出てしまって、同居している世帯が少ないんです。で、子ども会は10人くらいしかいないのに、老人会は100人くらいいる町会なんです。それで感じたことは、同居してないお年寄りは、おじいちゃん、おばあちゃんになっていないんだってことなんです。地域の子供達のために、通学時、下校時に通学路で見守って下さいって学校側からお願いされてても、『何でそんなことしなきゃいけないの』って感じの人が多くて。元々は学校から一番遠い町会の老人会の人が自主的にローテーション組んで、登下校時に学校の近くの交差点で子供達の安全を見守って下さったのが始まりなんだけど、未だにずっと登下校の時間帯は交差点に立って下さってる。で、ダーーッと走ってきた男の子に、『じゃんけん、じゃんけん』って声掛けると、男の子も『じゃんけん』って言いながら、交差点で立ち止まる。『危ないから止まりなさい』なんて声を掛けたら、『うるさいじいさんだ』って思うだろうに、『じゃんけん!』って声を掛けるから、子供達も喜んで止まる・・・すごいなぁって思ったんです」

年齢が高くなれば、自然におじいちゃん、おばあちゃんになるんだろうと思っていたのですが、どうも違うようです。

子どもが生まれて親になり、子育てをしながら親として育っていくように、
孫が生まれて祖父母になり、孫と関わりながら祖父母として育っていく

ということだそうです。

なるほどなぁ・・・と思いました。


以前読んだ遠藤順子さんの手記に、「思いやりは日々の訓練から」と書かれていましたが、

親として子を思いやる心、

祖父母として孫を思いやる心、

そういう、人を思いやる心は、日々の訓練によって磨かれ、育てられるんだと思いました。

そして、家族を思いやる心が、社会生活の基盤になり、家族以外の他者を思いやる心に育っていくんだと思いました。


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コメント 12

きぃ*

桔梗ねぇさん、こんばんは★
> 家族を思いやる心が、社会生活の基盤
これ、本当にそう思います。
身近なものを思いやれない人が、他人の行動に
目を向けれるはずがない、いや、決めつけてはいけないかも
しれないけど、えてしてそんなもんですよね…
by きぃ* (2008-04-11 22:40) 

えんや

心温まります。
人間誰でも同じコ-スを歩み行くべきところに行くんでしょう、早く気づくか
気づかずに、「いや、自分はそうじゃないって人もいるんです」ね。
今の日本何処へ行っても、、、子どもが少なく、年寄りが多いんです。
これから益々そうなるそうで、、、。
私らも毎日孫(保育所、小学生)たちいろんな用事をお手伝いしています。
また、地域での諸活動にと頑張っています。そんななかで今日はこういう態度・行動はとるまい、こういう言葉は使うまいと決めるんです、、、守れると嬉しい一日になるんですね。
ちょっとズレましたかね。
by えんや (2008-04-11 23:00) 

inakyouyuzuchi

あわわ…。毎朝、「早く起きなさい!」「早くご飯食べなさい!」
「ハミガキ!」「顔洗った!?」…と、子どもを叱ってばかりの私。
赤面&反省です。
娘もイライラしながら登校していたのかなあ…。
せめて朝くらい、子ども達の太陽でいないといけないですよね。

by inakyouyuzuchi (2008-04-11 23:39) 

桔梗

M-cubicさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-04-12 09:22) 

桔梗

きぃ*ちゃん
ナイス、コメントありがとう♪

あんまり偉そうなこと言えないけど、家庭が社会生活の基本だし、家庭で出来ないことは、社会に出ても出来ないと思うんだ。
愛情たっぷりに育てられた子供は、他者に愛情を注ぐことを知ってるから、思いやりのある人間に育つと思うし。
河合隼雄さんの『過保護なくして親離れはない』という本があるそうなんだけど、今度読んでみようかな?って思ってます。

by 桔梗 (2008-04-12 09:45) 

桔梗

えんやさま
nice!&コメントありがとうございます。

えんやさんは立派なおじいちゃんですよ。お孫さんのために、そうやって頑張る姿を、お孫さんはちゃんと見てますよ^^
うちのおじいちゃんは、孫のために、田んぼの先生になって頑張ってくれましたし、その頑張りを金森先生が『希望の教室』(角川書店)で紹介して下さいました。
未だに孫の同級生から、「Nちゃんのおじいちゃん」と声を掛けられるそうで、とても喜んでいますよ^^

by 桔梗 (2008-04-12 09:46) 

桔梗

ちずのこさま
nice!ありがとうございます。


by 桔梗 (2008-04-12 09:49) 

桔梗

inakyouyuzuchiさま
nice!&コメントありがとうございます。

私も最近ですよ。ガミガミ言わなくなったのは^^;
2年前の病気以来、とにかく子どもが愛しくて。
せっかく一緒にいられる時間なら、イライラするより、ニコニコして過ごしたいなって思うんです。

by 桔梗 (2008-04-12 09:50) 

桔梗

miiyaさま
nice!ありがとうございます。

by 桔梗 (2008-04-12 09:51) 

桔梗

ki_no_koさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-04-15 20:15) 

桔梗

coupさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-04-15 20:16) 

桔梗

myuさま
1500目のnice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-04-17 22:22) 

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