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6年生のおはなし会 [ボランティア]

昨日は、6年生のおはなし会がありました。

2限目は6年1組、3限目は6年2組、4限目は6年3組・・・

どのクラスも、2年ぶりの読み聞かせになります。

届けたのは、

もこ もこもこ (ぽっぽライブラリ―みるみる絵本)

もこ もこもこ (ぽっぽライブラリ―みるみる絵本)

  • 作者: 元永 定正, 谷川 俊太郎
  • 出版社/メーカー: 文研出版
  • 発売日: 1995/02
  • メディア: 単行本

ねえ、どれが いい?

ねえ、どれが いい?

  • 作者: ジョン・バーニンガム, まつかわ まゆみ
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1983/12
  • メディア: -

 

よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

  • 作者: ユリー・シュルヴィッツ, 瀬田 貞二
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1977/06
  • メディア: -

世界は一冊の本

世界は一冊の本

  • 作者: 長田 弘
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 1994/05
  • メディア: 単行本
どきん―谷川俊太郎少年詩集 (詩の散歩道)

どきん―谷川俊太郎少年詩集 (詩の散歩道)

  • 作者: 谷川 俊太郎
  • 出版社/メーカー: 理論社
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: -
の中から「卒業式」
山の上の火―エチオピアのたのしいお話 (岩波おはなしの本 (4))

山の上の火―エチオピアのたのしいお話 (岩波おはなしの本 (4))

  • 作者: クーランダー, レスロー, 渡辺 茂男, 土方 久功
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 単行本
でした。
 
『山の上の火』は、リーダーのNさんがろうそくの火を灯して、15分ほど語ってくれました。
エチオピアの昔話で、アジスアベバに住むハプトムハセイと召使いのアルハの賭けの話です。
ハプトムハセイはお金持ちで、お金で買えるものは何でも買ってしまい、お金で出来ることは何でもしてしまったので、退屈でなりません。ある日、「人間はどのくらいの寒さに耐えられるのだろう。あの山の頂で裸で、火も焚かず、飲み物も食べ物も与えず、一晩中ずっと立っていることが出来たら、家と牛とヤギと40haの畑を褒美に与える」と約束し、召使いのアルハが挑戦することになりました。
アルハは、村の物知りのおじいさんに相談します。おじいさんは、「あの山の向こう側の山で、わしが一晩中薪を焚くから、その火を見つめているんだ。どんなに辛くても、じっと火を見つめているんだ。そして火が消えないように、一晩中薪をくべているわしのことを考えているんだ」と。
アルハは山の頂に上り、裸になって、おじいさんのいう言葉に従って遠くに見える火を見つめて、凍えて死んでしまいそうな寒さに耐え、夜が明けると服を着て町に戻ります。
ところが、ハプトムハセイは、アルハが「火を見ていた」という話をすると、「賭けはお前の負けだ。褒美は渡せない」と言います。
アルハがもう一度、おじいさんに相談すると、「では、裁判官に相談してみなさい」と教えてくれます。
でも、裁判官も「火を使ってはならないという約束を破ったのだから、アルハの負け」と言います。
アルハがもう一度、おじいさんに相談すると、おじいさんは「裁判官なんかより、山の人間の方がよっぽど頭がいいんだ。博士に相談しよう」と、今度はアルハを博士のところに連れて行きます。
博士はしばらく考えた後、「アルハ、お前を勝たせてやろう。あきらめるでない」と言って、村中に「ごちそうするから、集まって」というお知らせをします。
ご馳走の日、ハプトムハセイはお供のものを20人も連れて来ますし、裁判官も来ます。村中の人が博士の家に集まり、台所から流れてくる美味しそうな匂いにおなかがぐうぐう鳴っても、博士はご馳走を出そうとしません。しびれを切らした人が、「博士、いつになったら、ご馳走がたべられるんだい」と文句を言います。
すると博士は、「おや?おなかが一杯になりませんか?アルハが遠くの山で燃えていた火を見て暖められたと言うのなら、匂いだけでもおなかが一杯になると思うのですが?」と言うと、すぐに裁判官は自分の間違いに気づき、ハプトムハセイも自分の過ちに気づき、すぐに「アルハ、お前の勝ちだ」と認め、賭けの褒美を渡すことを約束しました。
そこで、博士は、料理を出し、皆で本当のお祝いをしました。
 
という話です。(3回聞いたら、話の筋を覚えてしまいました)
 
このお話には、子供たちに伝えたいメッセージがたくさんちりばめられていました。
私は、「一晩中、火を消さないように燃やし続けているわしのことを思い出してくれ」というところで、ちょっとうるうるになりました。(遠くに離れていても、あなたのことをずっと気に掛けている家族がいるよというメッセージですね)
友達は「あきらめるでない」という言葉が好きだと言っていました。
困難にぶつかっても、一生懸命生きていれば必ず誰かが力になってくれる、努力は報われるんだという話で、これから中学に進学する子供たちへのはなむけのお話でした。
 

3月6日に、「感謝の会」と「6年生を送る会」が行われます。
「感謝の会」は地域の交通推進隊、校区パトロール隊、そして図書ボランティアが招待されています。
そして、一言ずつ、お礼の挨拶を言うことになっています。
今朝、携帯を見ると、図書ボランティアの世話役から「今年で最後だから、みなを代表して、挨拶をして下さい」とメールが来ていました。
ああ、何を話そう・・・泣いてしまいそうだなぁ・・・なんて思いましたが、「私でよければ、頑張ります」と返信しました。
さて、子供向けの3分スピーチを考えなくては・・・あと2週間だ。頑張らなくちゃ!

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コメント 18

桔梗

takemoviesさま
ご訪問&nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-02-22 16:22) 

桔梗

miiyaさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-02-22 16:23) 

桔梗

coupさま
nice!ありがとうございます。

先日紹介した原田大助くんの詩集「僕の上の星☆君の上の星」から詩を紹介します。

赤ん坊は
むかし
たましいやったんや

話すことが
たくさんあって
ようけなくわ

息子さんの泣き声をそんな風に受け止められたら、気持ちが少し楽にならないかな?って思って紹介しました^^
あんまり力まず、のんびり、ゆっくり、ね。
by 桔梗 (2008-02-22 16:23) 

きぃ*

卒業していく子へのメッセージ、
これは胸がつまりますねぇ。
どうか今のまま、まっすぐな心で育って欲しい、ですね。
by きぃ* (2008-02-22 18:15) 

yokonozo

卒業式の空気が、涙腺を刺激します。
「蛍の光」と「仰げば尊し」の歌詞とメロディ、特にメロディはユニゾンが、
「涙腺刺激ビーム」を発するものらしいですね。
よくできた曲だなと思いつつ、
やっぱり涙が出てくるワタシなのでした…
by yokonozo (2008-02-22 20:53) 

enosan

感謝の会で皆を代表して挨拶、流石桔梗さん!! 当然かも。
よくやっているよ頑張って。 
by enosan (2008-02-22 20:55) 

くまら

そういえば後2週間ほどで卒業式シーズン到来ですね・・・
前の会社では、この次期から忙しくなってくるので、体がムズムズして来ます。。。^^
さすがに10年務めたこと有るなぁ
by くまら (2008-02-22 22:29) 

桔梗

きぃ*さま
nice!&コメントありがとうございます。

谷川俊太郎の「卒業式」という詩は、3年前の娘の習い事の卒業式で読んだ詩でした。娘が「あの詩、読んだことあるね。懐かしかった」と覚えていました。
卒業式まであと1ヶ月を切ってしまいました。これで小学校ともお別れだと思うと、娘以上に寂しい気持ちになる母なのでした。
by 桔梗 (2008-02-22 23:05) 

桔梗

yokonozoさま
nice!&コメントありがとうございます。

「蛍の光」も「仰げば尊し」も、すぐにうるうるになってしまう曲ですね。
娘の小学校では、在校生の代表は5年生で、6年生が壇上に立ち、5年生と向かい合って歌を歌います。
国歌、校歌、大地讃頌(だいちさんしょう)、旅立ちの日に、仰げば尊しを歌うそうです。娘の学年は合唱が上手だそうで、音楽の先生が期待を込めて、レベルの高い曲ばかりを選曲されたようです。
ただ今、特訓中だそうです。頑張れ!です^^
by 桔梗 (2008-02-22 23:14) 

桔梗

enosanさま
nice!&コメントありがとうございます。

今年で卒業するメンバーは2人なのですが、もう一人の子はお勤めなので暇な私が選ばれたのでしょう。
大人に向けての挨拶ではないので、あまり難しい話も出来ませんし・・・
ちょっと思案してます。とにかく、伝えたいことを絞って、子供に伝わる言葉で話そうと思っています。
by 桔梗 (2008-02-22 23:18) 

桔梗

くまらさま
nice!&コメントありがとうございます。

今から忙しくなる&子供向け・・・制服の会社ですか?ビッグフレンドとか?
日曜日の午前中は中学の体操服の注文、午後から制服を買いに行こうと思ってます。いろいろと物入りで大変です^^;
by 桔梗 (2008-02-22 23:22) 

桔梗

えんやさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-02-23 11:02) 

カズ

どの国の昔話も大人から子供たちに代々受け継がれていくものですよね。眠る前に親が子に読んで聞かせてあげるという。
最近の子供たちって映像社会で生きているので、頭の中に自分の映像を浮かべる機会が減っていると思うんです。TVやPCから洪水のように流され出てくる映像をその通りに頭にコピーするのと、「ものがたり」を耳から入れて頭でイメージを想像を膨らませる、これ全然違いますしね~。とくにまだ頭の柔らかい子供たちはどんどんイマジネーションが出て過去の記憶がリンクしてくるし、これって実は凄い高等教育なのではないかなと思います。喜びであったり悲しみであったり、人としての正しい生き方を学ぶわけですから。「読み聞かせ」というのはとてもよいなあと思っています。
by カズ (2008-02-24 16:42) 

桔梗

カズさま
nice!&コメントありがとうございます。

日本の昔話なんかだと、萱葺き屋根、囲炉裏、天井の梁、土間・・・今の子供たちは想像できない言葉がたくさんあるんですよね。
だから、語りだけを聞いて想像するのは、子供たちにはますます困難です。
なので、絵本を見せながらの読み聞かせになるのですが、先日のカズさんがブログのコメントに書かれていたように、「日本むかしばなし」を再放送してくれたら、親子で楽しめると思うんですけどね。
by 桔梗 (2008-02-24 20:59) 

日本むかしばなしの再放送 良いですよね 
本当にしてくれないかしら 
あのゆっくり流れる話し方を聞いていると 
時間の流れもゆっくりになる気がします
その心の余裕が 日本人には必要なんじゃないかしら
by (2008-02-24 21:39) 

桔梗

みほさま
nice!&コメントありがとうございます。

「日本むかしばなし」は、土曜日の夜7時からの放送だったっけ?
日曜の夜7時半からは、カルピス名作劇場で「アルプスの少女ハイジ」とか、「フランダースの犬」とか「母をたずねて3千里」とか、あの頃はいい番組がありましたよね。
本当に、心がゆっくりできる番組って、今は少ないですね。
by 桔梗 (2008-02-24 22:01) 

inakyouyuzuchi

素敵なお話を紹介してくださってありがとうございます!
ちなみに、1歳の娘は3人のなかで一番「もこもこもこ」に
はまっています。
読んでいるページよりいつも、1ページずつ早く
「つん」「ぽろり」「ぷ~」と口を出し
「ぱちん!」と言いながら本を叩いています。
by inakyouyuzuchi (2008-02-24 23:36) 

桔梗

inakyouyuzuchiさま
nice!&コメントありがとうございます。

小さい頃から読んで来た本ということで『もこもこもこ』を選んだのですが、「この本知ってる?」と聞いても、残念ながら「知らない」という子ばかりでした。(娘は下を向いて、黙秘権を使ってました)
でも、1クラスだけとても反応が良く、「つん」のところで、予想外の展開だったようで、「あれ?」と声が上がったり、最後の「もこ」で、「あ、また出てきた」と喜んだり・・・
『ねえ、どれがいい?』は参加型の絵本なので、「蜘蛛のスープと、かたつむりのお団子と、蛇のジュース。どれがいい?」とか、「お父さんが学校でダンスするのと、お母さんが喫茶店で怒るのと、どっちが嫌?」とか質問して、意見を聞きながら進めたので、とても楽しんでいましたよ。(先生は「蜘蛛のスープは美味いだろうな」って言ってました・・・冗談きついわ)
by 桔梗 (2008-02-25 00:03) 

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