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学習会と送別会 [ボランティア]

今日は、朝の読み聞かせ、学習会、送別会がありました。

今朝は1年生の読み聞かせでは、
いちごばたけのちいさなおばあさん (こどものとも傑作集 (67)) (こどものとも傑作集 (67))

いちごばたけのちいさなおばあさん (こどものとも傑作集 (67)) (こどものとも傑作集 (67))

  • 作者: わたり むつこ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1983/11/01
  • メディア: 単行本

と、


どろんこおそうじ―ばばばあちゃんのおはなし    こどものとも傑作集 (83)

どろんこおそうじ―ばばばあちゃんのおはなし こどものとも傑作集 (83)

  • 作者: さとう わきこ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1990/03
  • メディア: 単行本



を読み、「本当はもう2冊持ってきたんだ。全部は読めなかったから、置いて行ってもいいかな?」と子ども達に聞くと、「うん!置いて行って」と目を輝かせて言ってくれたので、

あひるのたまご―ばばばあちゃんのおはなし (こどものとも傑作集)

あひるのたまご―ばばばあちゃんのおはなし (こどものとも傑作集)

  • 作者: さとう わきこ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本



おかえし (こどものとも傑作集)

おかえし (こどものとも傑作集)

  • 作者: 織茂 恭子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1989/09
  • メディア: 単行本



も置いて来ました。



10時半からの「学習会」では、今年度の反省と来年度に向けての課題を一人ずつ発表しました。
私はこの3月で図書ボランティアから卒業することになるので、5年間の活動の反省とお礼、そして、「学校に司書がいないといって嘆いているばかりではなくて、出来ることをどんどんやっていったら?」と提案し、朝読みで絵本を読むだけでなく、「この作者には、他にもこんな本があるよ」と本を持って行って紹介して(ブックトーク)、朝読みだけで終わってしまわないように、子供達が本の方に向くような工夫をしていくことも大切だと思うと発言しました。


実は、金沢市は、市長と教育長が「国際的な人間の育成」を教育目標に定めているので、小学校から英語教育に力が入っていて予算が組まれています。

そして、その弊害で、近隣の市町村に配置されている学校図書館司書を、金沢市では配置する予定が、まったくありません。(予算がつきません)

私たち、図書ボランティアが学校に入っていても、図書室に常時いるわけではないし、専門的な本の勉強をしているわけではないので、子ども達の状況を察知して、的確な本を選んで手渡すことも出来ません。
司書が配置されたら、図書室に血が通うようになって、子ども達や先生方にとっても、温かな場所になるだろうに・・・と思っているのですが、「司書を配置して欲しい」という願いは、市にも教育委員会にも、まったく聞き入れられないまま、時間だけが虚しく過ぎていく感じです。

そんな歯がゆい思いがずっと続いているのですが、それでも、この現状でも出来ることはしていかないと・・・と思って、みな、図書ボランティアを続けているのです。

毎年、メンバー集めが大変なのですが、今年度で卒業したり、引っ越したり、出産したりで、4人は確実に抜けることになるので、来年度はどうなるのか、とても心配です。それでも出来る範囲で、無理をせずに頑張って欲しいと思います。(ボランティアは頑張りすぎると続きませんから)


12時半から、近くのお店でランチを頂きながら、引っ越される方の送別会をしました。

彼女は2年前にご主人を亡くされ、一人息子さんは発達障害です。ご主人の実家の近くに引っ越すことになり、これからは息子さんと、近い将来、ご主人のご両親のお世話をすることになるでしょう。

ご主人の病気、障害のある息子さんとの暮らし・・・

ご主人が亡くなる2週間くらい前からは、夜中に何度も寝返りを打たせたり、体をさすったりして全然眠れず、「ああ、こんな日がいつまで続くのだろう。早く、楽になりたいと思ってしまった・・・」と泣いて、打ち明けてくれたり、「どうして、自分ばかり、こんな目に遭うんだろう」と泣いて、電話を掛けてきたこともありました。

私は彼女の悲しみも苦しみも、ただ聞くだけ、「大変だったね。そんなに自分を責めないで」と言うだけでした。

今では彼女もずいぶん明るくなりました。

これからも、ずっと連絡を取り合って、彼女の気持ちの支えになれたらと思います。



彼女と息子さんに、幸多かれと祈る送別会でした。

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enosan

送別会、どんな事情でお別れするにしても一抹の寂しさが゜あります。
ましてご主人を亡くされ障害のあるお子さんをかかえた生活は並大抵ではありません。いつまでもいいお友達として励まし力になつてあげてほしいと思わずにはいられません。
by enosan (2008-02-28 17:19) 

桔梗

enosanさま
nice!&コメントありがとうございます。

彼女とは5年間一緒に、図書ボランティアとして頑張ってきました。
ご主人の病気のことをメンバーにも話さず、ずっと明るくされてましたが、たまたま私が2年前に連絡係になり、彼女が「急なんですが、主人の体調が悪くて朝読みに入れません」と連絡をくれるようになってからは、私にだけはご主人の病気の話や息子さんの悩みなども話してくれるようになりました。朝読みの後、図書室で記録を書きながら、1時間ぐらい語り合ったこともありました。車で30分くらいのところに引っ越されるので、これからもちょくちょく会いたいな・・・と思います。
by 桔梗 (2008-02-28 23:11) 

桔梗

miiyaさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-02-28 23:12) 

桔梗

くまらさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-02-28 23:12) 

桔梗

みほさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-02-28 23:12) 

桔梗

papaさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-02-29 09:47) 

yokonozo

最近司書を配置しない学校、増えているそうですね。
いたとしても、ほとんどが非常勤だったりで、
かけもちも少なくないそうです。

必要なところに、必要なお金をかけられない、かけない時代。
これが日本の構造改革の姿なんです。
構造改悪、ですけどね。(小泉にだまされてたのに…)
by yokonozo (2008-02-29 12:05) 

桔梗

yokoozoさま
nice!&コメントありがとうございます。

学校に司書がいると・・・というビデオがあるんです。岡山県の学校の図書室の、司書と子ども達の様子を録画したもので、これを見たときに、「血の通う図書館というのはこういうことなんだ」と愕然としました。
それ以来、司書配置の運動に参加したり、司書が配置するまでの中継ぎのつもりで図書ボランティアをしてきましたが、最近では「ボランティアがいるからそれで充分」と市長や教育長に思われているような気がしてなりません。
数年前、横浜で司書配置の運動をしていらっしゃる伊藤紀久子さんをお招きして、お話をお聞きしましたが、「横浜は1200以上の学校がありますが、それでも諦めず、全校司書配置の運動を続けていきます」と言われた姿を励みにして、これからも司書配置を訴え続けようと思っています。
by 桔梗 (2008-02-29 18:12) 

こぎん

司書も学芸員も・・・有資者が余ってる状態のような気がします。
こんな世の中になって・・・一番切りやすいのは、文化面なんだな~と思います。

最後のお友達のお話は、切ないですね。
頑張った人は幸せにならないといけないです。
神様が見ててくれるといいのですが・・・。

by こぎん (2008-02-29 19:38) 

桔梗

こぎんさま
nice!&コメントありがとうございます。

金沢は文化を大切にする町だと思うんですけど、トップの考え方が、ね。
市長も教育長もずっと同じ方がされているので、トップが変らない限りどうしようもない感じです。
友達は聖歌隊に入っていたり、オーケストラのランチタイムコンサートに出かけたり(500円で聞けるんですよ^^)、リラックスする時間もあるようです。
「自分ひとりで抱え込まないで。Yくんのことは専門家に相談すればいいし、辛かったら愚痴を言ってくれていいよ」と言ってます。頑張っているのですから、幸せになって欲しいですね。
by 桔梗 (2008-02-29 22:40) 

桔梗

きぃ*さま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-02-29 22:41) 

えんや

5年間もの図書ボランティアご苦労さんでした。
貧しい教育制度ですね、国造りは人づくりからとは国の、県のトップから
幾度も聞かされた言葉ですが、、、これが我が国の今なんでしょうか?
この日本なら、やれることだと思うがどうも向いてる方向が・目線が違うようですね。
一期一会じゃないですが人との出会いから、私たちは励まされ励まし合って勇気を得、見えない明日への一歩も出せます。お陰様ですね。

by えんや (2008-03-01 22:00) 

桔梗

えんやさま
nice!&コメントありがとうございます。

以前、京都の堀川高校の「基礎探求」という授業で、子ども達のやる気が変り、難関大学への進学率が飛躍的に伸びたという話を紹介しました。
あの時、京都の教育委員会が堀川高校の提案を了承し、応援していなければ、実現しなかったことです。
市と教育委員会と現場と、同じ目線に立って、同じ目標に向かっていなければ、一番不幸になるのは子ども達だと思うのです。
子どもは未来からの贈り物です。そして、これから、国を背負ってくれる人達です。
テクニックばかりを教えるのではなく、感受性の豊かな時期に、ゆっくり丁寧に心を育てることが、本当は一番大切なことではないのか・・・と思うのです。
by 桔梗 (2008-03-02 16:31) 

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