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最後の読み聞かせ [ボランティア]

今朝は、1年4組に最後の読み聞かせに行きました。
読んだ本は
ポットくんとミミズくん (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)

ポットくんとミミズくん (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)

  • 作者: 真木 文絵
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2006/03/02
  • メディア: 大型本



いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

  • 作者: 平安座 資尚
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本



の2冊です。

『ポットくんとミミズくん』は、ミミズのお仕事や生態を詳しく、易しく解説している本で、「ミミズ嫌い。気持ち悪いもん」という女の子も、ジーッと静かに聴いてくれました。
ミミズが枯葉を食べて、栄養たっぷりのフンをしたり、土の中で土ごと食べて、1分間に自分の体の長さほど進み、土の中に水や空気が通りやすいようにしていたり、土を掻き混ぜていたり、という仕事ぶりや、襟巻きのようなところを合わせて交尾し、口からレモン型の卵を産むことなども紹介されてました。

驚いたのは、ミミズの体に毛が生えていて、その毛を出したり引っ込めたりしながら土の中を進んでいるということと、雌雄同体なので、交尾の後は、両方が卵を産むということ、そして卵からは1ヶ月ほどで赤ちゃんが生まれてくることなどです。

裏表紙に詳しい説明も載っていたのですが、「ここにもっと詳しい話が書いてあるから、あとで読んでね」と言って、次の本『いのちのまつり』を読みました。

『いのちのまつり』は、主人公のコウちゃんが島のオバアに「ぼうやにいのちをくれた人はだれねぇ?」と尋ねられ、「お父さんとお母さん?」「そうだね。ぼうやに命をくれた人をご先祖様というのさぁ。でも、お父さんとお母さんに命をくれた人もいるさぁねぇ」「おじいちゃんとおばあちゃん?」「でも、そのおじいちゃんとおばあちゃんに、命をくれた人もいるさぁねぇ」・・・

という内容で、自分に繋がるまで、長い長い命のリレーがあって、

「たくさんのご先祖さまの誰一人がかけても、ぼうやは生まれてこなかったということさ。ぼうやが大きくなって、結婚して子どもを産む。その子どもが大きくなって、また子どもを産む。命は目に見えないけれど、ずっと繋がっている」とぼうやに教えてくれるお話です。

本の中ほどに仕掛けがあって、「ぼくのご先祖様は何人いるんだろう?」と数えだすと、ページが2回縦長に開くようになってて、たくさんのいのちが繋がっている、ということが、細かく描かれたたくさんの顔で表現されています。

「わぁーー!」と、声が上がるところです。

話を読み終えて、「後で数えてみてね。10代前くらいのご先祖様まで数えたら、4000人を超えてたと思うんだけど」(今、電卓で計算したら、10代前2046人、11代前で4094人でした^^;)

先生が「今日で1年生の読み聞かせはおしまいです。2年生になったら、またお会いできるのかしら?」と言われるので、「すみません。娘が6年生なので、これで本当の最後です。1年間楽しかったです」とお礼を言うと、「まあ、そうなんですか。最後にうちのクラスで楽しいお話を読んでもらえてよかったです。皆さん、ありがとうとご挨拶しましよう」「ありがとうございました!」と元気にお礼を言ってもらえました。

廊下でまた校長先生につかまり、「是非これからも読みに来て下さい。あなたの読んでいる姿は、聖母マリアのように、穏やかで素敵なんですよ。こんなに望まれているのに、子どもさんがいなくなるから、なんて冷たい理由で辞めないで下さい。地域の素晴らしい人材なんですから」と、とっても嬉しいお世辞を言ってもらいました。

「この活動に参加したおかげで、たくさん絵本を読めましたし、子どもの心を研究されてる方や、読み聞かせについての指導書も読めました。この活動がなかったら、絶対に読まなかった本だと思います。本当に有り難くて、自分を育てる『育自』の時間だったと思ってます。感謝してます」とお礼を言って、帰って来ました。

校長先生は私が「はい、参加します」と言うまで、説得されるような雰囲気だったので、少しずつ後ずさりして「失礼します」と言って帰って来たのですが、
ありがたいなぁ・・・と廊下を歩きながら思いました。
幸せだなぁと思いました。
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コメント 11

enosan

お世辞にしても聖母マリアさんとはちょっと言えないと思うよ。
本当に聖母マリアさんに近いお人柄だと校長先生は思っていたのではないでしょうか。ご苦労さんでした。
by enosan (2008-03-13 13:58) 

桔梗

enosanさま
nice!&コメントありがとうございます。

どちらかと言えば、私は布袋さんのような感じですよ^^;
今日は放課後は卒業委員の最終会合があり、返金の準備をして、収支計算書と一緒に先生にお渡ししてきました。
後は、卒業式当日は早めに集合して、卒業式後の謝恩会と最後の学級会の準備をするだけです。
早いですね、娘が学校に行くのは、あと4日になりました。
by 桔梗 (2008-03-13 20:51) 

桔梗

miiyaさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-03-13 20:53) 

myu

いのちのまつりは私も買おうと思っていた絵本なのです。

by myu (2008-03-13 21:36) 

くまら

私の子供の頃(30年前)は“読み聞かせ”何て活動は無かったと思います。でも、その当時こういったことを経験していれば、今みたいに活字アレルギーにならなかったかも・・・(笑)
桔梗さんがここで紹介される絵本、たまに見かけると読んだりしておりました。
また面白い絵本などありましたら、紹介してくださいね。
最後になりましたが、お疲れ様でした。
by くまら (2008-03-13 23:09) 

inakyouyuzuchi

お疲れ様でした。
読み聞かせのボランティア、私もやってみたいのですが
今みたいなフルタイムの仕事じゃちょっと無理です。
でも、子どもたちに、自分の選んだ本を読んで聞かせてあげて
手ごたえを感じることができるって、素敵なことだと思います。
桔梗さまには、天職なのかも知れませんね。

by inakyouyuzuchi (2008-03-13 23:36) 

桔梗

myuさま
nice!&コメントありがとうございます。

この本の続編「いのちのまつり~つながってる~」という絵本もありますが、私はこっちの絵本の方が好きです。myuさんの好きな沖縄が舞台なんですよ^^
by 桔梗 (2008-03-14 09:31) 

桔梗

ちずのこさま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-03-14 09:32) 

桔梗

くまらさま
nice!&コメントありがとうございます。

私が小3の担任の木田先生、小4の担任の橋本先生は、男の先生でしたが、何冊も本を読み聞かせてくれました。父親に本を読んでもらうことなんてなかったので、男の先生の読み聞かせはとても新鮮で、とても楽しかった思い出です。
その楽しかった思い出が、この活動に参加した動機の1つでした。
将来、この子ども達が親になった時、絵本を読んでもらうのは幸せなこと、楽しいことだと思い出して、我が子に読み聞かせたり、こういう活動に参加してくれたら最高ですね♪
また、絵本を紹介しますね^^
by 桔梗 (2008-03-14 09:45) 

桔梗

inakyouyuzuchiさま
nice!&コメントありがとうございます。

読み聞かせのメンバー全員が、「この活動に参加して何が一番良かったかと言えば、読む練習をしているから、自然に我が子にたくさん読み聞かせられたこと」と言っています。
絵本は、たくさんの子ども達の前で読み聞かせるためには作られていません。親子でお互いの体温を感じながら、読むものです。
お父さんやお母さんが、自分のために読んでくれるということが、その子にとって一番大切なことなんだと思います。
是非、お子さんにたくさん読んであげて下さいね。

by 桔梗 (2008-03-14 10:03) 

桔梗

きぃ*さま
nice!ありがとうございます。
by 桔梗 (2008-03-16 20:58) 

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